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アルノダン フランスアンティークジュエリー&オブジェ ギャラリー

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n.13 メンズ ジュエリー V

  n.12 メンズ ジュエリー IV  から続いて、男性のジュエリー・ヒストリーをご紹介しています。
  男のジュエリー 腕時計 リストウオッチ アンティーク

 19世紀末のべル・エポックと呼ばれた時代から、20世紀へ

前世期のダンディ「 ボー・ブランメル 」の子孫達は
現代の装いの基本を作り上げます。

その中からまずはフランスの最たるダンディをご紹介します。

この貴人は「 ロベール・ド・モンテスキュー伯爵 」、


( ロベール・ド・モンテスキュー伯爵 1879年 ドゥーセ作 フランス ヴェルサイユ宮殿 )

生来の芸術家気質と恵まれた境遇を生かし、

芸術家を庇護し、詩や文を書き、数々の名文句を残し、

なによりもその装いの粋さで、ダンディとして名を馳せた人物です。

マルセル・プルーストの有名な著作[失われた時を求めて」の登場人物、

シャルリス男爵のモデルとなったとも言われています。


( ロベール・ド・モンテスキュー伯爵 1897年 ボルディー二作 フランス オルセー美術館 )

他にも、この時代の知られたダンディは、

イギリスでは作家オスカー・ワイルド、

イタリアではブガッティ父子が代表的なところでしょうか。

今でもその名が語り継がれる人々です。

さて、1900年頃になりますと、首に巻いていた白い絹やリネンのタイは、細身の現代のネクタイに近いものになり、

それに合わせてクラヴァット・ピンも変化していきます。

リボンのようなタイに通すタイプのリング状のジュエリーや、ブローチ型もあり、

ピンはネクタイだけでなく、上着の襟にも着けることもありました。

上の画像は1907年、イギリスのアスコット競馬場、

シルクハットの男性は、未来のイギリス王、ジョージ5世です。

完璧なシルエットはさすが、ステッキも大切なお洒落の小物ですね。


そして下は、20年後の同じくアスコット競馬場、

男性たちはより軽やかに、
女性の装いも20年の違いで随分変わっていますね。

この時代、男性達のジュエリーは、

宝石やインタリオを嵌め込んだ、シャツ&カフスボタンにはじまり、

ピンに指輪や懐中時計とチェーンを着け、

上着の胸ポケットやブトニェールに、生花を飾りました。

また、スポーティな乗馬服を元にした散歩服も登場します。


( ロシアのソプラノ歌手リプコゥスカ夫人とリシャール=ピエール・ボディン 1919年 フランス ブーローニュの森にて )

上の男性は、作家コレット著作「シェリ」の主人公シェリのモデルとなったフランス人、リシャール=ピエール・ボディン、

年上の愛人を翻弄する若い男性を描いた心理小説にぴったりの、美男子で有名な人物でした。

乗馬服をもとにした、スポーティでエレガントなスタイルは、今でも素敵に見えますね。


このように、ダンディ達の装いは自動車や乗馬に競馬、

テニスや海水浴といったスポーツを元にした装いも増え、


( ジャン・パトゥ オートクチュリエ フランス・ロンシャン競馬場にて 1927年 )

フランスの「 グランサンク 」と言われる、

カルティエ、ブシュロン、ヴァン・クリフ&アーペル、ショーメ・・・などの宝飾商は、

ダンディ・シックな男性達の要望に答え、
様々なジュエリーを創作しています。

ダンディ達は、カフスボタンやピンといったジュエリーに、

美しい色のエマイユや宝石を嵌め込み、

新しい素材であるプラチナを使った精緻なジュエリーを注文し、

懐中時計はもちろんのこと、腕時計に凝り始めます。

そして、ダンディを語る上で忘れてはならないのがイギリスのウィンザー公爵、

" 王位を捨てた恋 " で有名な貴人ですが、

その装いは現代のダンディ達の永遠のお手本と言えるのではないでしょうか。

イギリスを去り、パリに住んだ公爵はこんな言葉を残しています。

「 パリで人生を送る事、それは最もシックな趣味の一つである。


さりげないクラヴァットの皇太子時代、

エレガントな外見ですが、お茶目なところもあったよう、

若くとも、趣味の良さが際立って、

数々の宝石を夫人へ贈ったことで有名ですが、公爵自身も相当なお洒落ですね。


物の選択はその人の内面そのものである、と言われ、

ダンディ達は身につける物で自身を表現していたとも言えます。


21世紀、

選択肢も多くさまざまなスタイルが可能な時代ですが、

本物の良さはいつの時代も、変わらないようです。

時代を超えて、男性たちを魅了するジュエリー、

そしてジュエリーにあわせる、様々な装いのスタイルがあります。

さて、皆様はどのようなダンディ像をお持ちでしょうか?


 ー メンズ ジュエリー  I ~ V 終わり ー

Texte par M.

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