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n.54 ウォリスのブローチ・レッスン

  n.54 ウォリスのブローチ・レッスン 

ー ブーローニュの館から ー


前回の「ブローチの世紀」から続いて、


今回は素晴らしいジュエリーコレクションの持ち主であり、

特にブローチの達人として有名な

ウィンザー公爵夫人のコーディネートをご紹介致します。



ウィンザー公爵夫人は「王冠を賭けた恋」で世界を驚かせた人、

夫人は1896年アメリカに生まれ、名はウォリス

イギリスのエドワード8世王が王位を捨て、

1937年にフランスで結婚しウィンザー公爵夫人となった女性です。

夫妻のなりゆきは大変有名で、

「ウォリスとエドワード英国王冠をかけた恋」という映画にもなっていますから、

よくご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか、





ウォリスは特別な美人ではありませんが、明るく面白い性格な上、

抜群のセンスに人々が魅せられる女性だったそうです。

エドワードから贈られた婚約指輪は

かつてのムガル帝国の国宝であったエメラルドを半分にカットした石でしたし、

その後もエドワードから贈られる素晴らしいジュエリーを、

独特のセンスで着けています。


下の画像はごく若い頃、19世紀末生まれのウォリスですから、

1920年代のアール・デコの頃でしょう。
 


愛らしいブラウスに、バーブローチのコントラストが効いていますね。

愛用したウニみたいなブローチは、

帽子に着けたり髪に着けたりと楽しんでいますし、


ブローチを胸元へ、もウォリスの定番のようです。
 


 

花のブローチはウォリスの好んだモチーフで、

夏でも素敵に着けていますね。




こちらも夏の装いで、

留めやすいクリップブローチは薄着でも使いやすく重宝します。
 


ソワレでの一幕、

デコルテの開いたドレスへ、
 


モダンな黄色のチュニックと黒のスカートに、

ジュエリーはイヤリングと小さめのブローチという

ジュエリー同士を引き立てるバランスも素敵です。
 



年齢を重ねてからは、

華やかな色やスカーフとのブローチ使いも・・・

ここでも小さめのブローチが活躍していますね。





ちょっとかしこまったアメリカ訪問の時、

顔の近くにブローチがあると、人の視点が上がるのでスタイルもよく見えます。


クリップブローチが大好きなウォリス、

変わった髪型は、

16世紀の「メアリー・スチュワート女王」にそっくりですね。

イギリス中が非難した結婚で、長い間公的に認められなかったウォリス、

特にイギリス王室からは完全無視でしたから、

明るい彼女もかなり落ち込んだと言います。




16世紀にエリザベス1世女王に首をはねられた、

悲劇の女王メアリー・スチュワートを自身に重ねたのでしょうか、

メアリー女王もフランス仕込みのセンスの良さが、エリザベス1世の反感を買った理由の一つと言われています。

哀しみを知る人は美に敏感である

というのは本当なのでしょう。

メアリー女王から400年後のウォリス、歴史は巡る・・・ですね。


余談ですが、ウォリスとエドワード(ウィンザー公爵夫妻)はフランスに住んでいました。

こちらが夫妻の館だったところ、

パリ郊外のブーローニュの森の中にあります。



結婚後にイギリスを去った後はバハマなどで暮らしフランスへ、

1956年にこの館を購入し、ウォリスが逝去する1986年まで住んでいました。

18世紀のフランスの家具でまとめられた館内で、

2人が愛した多くのパグ犬と過ごしていました。



インテリアの本に出てくるような瀟洒な館ですね。

1973年にエドワードが逝去後、ウォリスは多くの家具や美術品をフランスの美術館へ遺贈しました。

フランスで結婚式をし長らく住んで、完全にパリジェンヌ的でしたし

ジュエリーもほとんどがフランスの宝飾商の作品でしたから、

ウォリスのセンスには、


フランス的な感覚が溢れていました。


また、上で触れた悲劇の女王「メアリー・スチュワート」については、後日にご紹介をしていきたいと思います。


* ブローチについてはこちらのページもご覧下さい。


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